北アルプス 白馬岳 2003/07/20-22 |
【日時】平成15年7月19日〜22日 |
【メンバー】腹ペコ山男単独 |
行程 | 朝飯 | 昼飯 | 晩飯 |
神戸-中央道経由豊科IC-道の駅白馬 | 自宅 |
自宅 |
恵那SAで牛丼 |
道の駅白馬-八方駐車場-猿倉-白馬尻小屋-村営小屋-頂上キャンプ場(C1) |
チョコパン アップルパイ お茶250ml |
レモンサンド マクダビビスケット |
ペンネのクリームソース ペンネのベーコンマヨネーズサラダ お茶 |
C1-白馬岳-小蓮華山-白馬大池-栂池-八方駐車場-山屋旅館 |
しょうゆラーメン |
レモンサンド マクダビビスケット |
山屋旅館 |
山屋旅館-大町山岳博物館-有明神社-アートヒルズ-豊科IC-神戸 |
山屋旅館 |
カレー |
自宅 |
ペンネのクリームソース |
作り方 |
評価 |
ペンネは硬いのでよくゆでる。ゆでたら、サラミを入れて煮込み最後にクリームシチューのルーを溶いて煮込んだら出来上がり。最後ににんにくチューブからにんにくをどぼどぼ入れる(^^) |
今回は余っている食材を使いなさいという大蔵大臣のご命令により、クリームシチューのルーを利用した。そろそろこのパターンにも飽きが来たのが正直なところ。そろそろ考えなあかんな〜 | |
ペンネのベーコンマヨネーズ和え |
作り方 |
評価 |
ゆでたペンネにパンに塗って焼く用のマヨネーズ(コショウ入り)をあえたら出来上がり。 |
すこしすっぱい味があると食も進むようだ。そういう意味ではよかった。やはりパンにはさんで食べる形でマヨネーズは使うのが一番のような気がする。 | |
おまけ 山屋旅館の晩飯
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おまけ 山屋旅館の朝飯
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おまけ Rホストのカレー |
よくもわるくも普通 |
よくも悪くも普通 |
カシミールカレーは辛かったぞ |
【山行日記】 雨雨雨・・・新管理人就任後の山はすべて雨。雨ヒット率は100%という驚異的な数字をまたもや今回も更新してしまった。新管理人が「置いていくな〜」と怒って泣いてその涙が大粒の雨になっているようだ。せめてもの慰めは稜線を歩いているときに、時々ガスが晴れて遠くの山や谷や目的地が見えたことだ。山の神様もさすがに同情してくれたのだと勝手に思っている。 7月19日(土) 予報では明日20日が降水確率50%になっている。いまのところ好天になる兆しは見られない。しかし天気は気まぐれ。行かなくてあとで快晴になったと知ったときほど悔しいものはないヨとナウシカ殿に言われ、大雨だったときは博物館巡りなどをして過ごすことも考えて夕方6時頃神戸を出発した。 連休ということで道路は混んでいる。43号で衝突事故現場を見た。これから旅行に行く予定だっただろうに・・・やったほうもやられたほうも不幸じゃ。高速に乗ってからは途中渋滞もなく順調に移動。夜11時すぎに豊科ICを出て、コンビニにより、朝のチョコパンとアップルパイとお茶を購入。12時頃に「道の駅白馬」に到着。駐車場はほとんど満車。みんな良く知っている。(^^)!運良く一台分空いていたところに滑り込む。明日の天気回復を祈ってシュラフを布団代わりに運転席で眠りについた。 7月20日(日) 朝4時頃、目が覚めた。まわりはまだ暗い。空はドンヨリしている。雨がいまにも降り出しそうだ。出発の時点で大雨だったら登山を中止して観光に切り替えようと考えていたが、どうやらまだ大丈夫のようだ。5時前に移動を開始。白馬駅から左折して八方の駐車場に滑り込む。朝から足湯でまったりしてる人たちがいた。 お湯に足つけたらたぶん山に行く気がなくなると思い、キャンセル(爆)
無料駐車場に車を止めてここで用意をし、裏手にあるアルピコバスターミナルに移動する。ここから猿倉までは900円だ。始発の5:50発のバスに乗ることが出来た。ザックを見ると幕営装備をしているのは私だけだ。ここから猿倉までは細い道をくねくね行く。途中後ろからドスンという音がする。振り返ると私のザックがバスの後ろのステップに落ちているではないか!後ろにいた係員のおやじが居眠りをして私のザックについているピッケルを離したようだ。おもわずムっとする。そんなことなら最初からきちんと積めばよいのに・・・。 猿倉に着くとどこから沸いたのか(失礼)すでに登山客でいっぱいだった。ほとんどが中高年・・・。しかもみんな小屋泊まりの装備。小屋は混んで大変だろうな〜。バス亭の前で軽く体操をしたあと、ザックを担ぐ。う!重い!家で重さを量ったら3泊4日分(予備含む)で20キロあった。アイゼンとピッケルを用意し、一眼レフをもったりと、欲張るとこういうことになる。それにしても重く感じる。バス亭からトイレまでの坂ですでに不安を感じる(汗)こんなんじゃ山屋失格です・・・。 白馬尻小屋までは林道を1時間ほど歩く。同じく歩き出した中高年団体軍団にことごとく追い抜かれ気が付けば最後尾(涙)学生時代、彼らを横目にどんどん歩いていったことが全く信じられない。汗がバンバン吹き出てくる。歩きにくい砂利から樹林に入って一登りすると小屋が見えてくる。あー、やっとついた。水を飲み、チョコパンを食べる。大雪渓は6月末の大雨で中央部が崩壊したらしくルートは左側になっているとの看板がでていた。幸いなことに雨はなく、アリのように人が見える。ここから踏み出せばあとは引き返すか、頂上にいくかのどちらかの選択肢しかない。いっちょ頑張ってみるか〜。 白馬尻からしばらくあるくと雪渓の末端に到着する。ここまで来ると体も慣れてきたようで、元気がでてきた。しばらくはキックステップで十分だろうと判断し、そのまま歩きだす。先は長いのでゆっくり目のペースで歩く。しばらく歩くと左側の斜面を登ることになる。パトロール員が随所に立って案内をしていた。事故防止の為だろう。ここで大渋滞。慣れないアイゼンで岩と泥まじりの斜面を歩く人が多いのだから無理もない。はずせばいいのに・・・。ふたたび雪渓に戻り、登りつめるとモレーン状の斜面が出てくる。ここで一休み。ここから見える杓子の岩峰はまるで映画に出てくる魔王の城。想像力をかきたてられる。ここからがまたつらい登りだ。一歩一歩歩いていく。お花畑と呼ばれる場所につくころには登り始めた当初の天気は激変し、風と霧に。うわ〜。雨具を着込む。寒い。しかしもう引き返すわけにはいかない。 枕木の階段をひーひーいいながら登る。このあたりはもう気力。ふと顔を見上げると村営の小屋が見えた。あ〜ついた〜。小屋の前にザックを下ろし、財布を握って小屋の中に入る。小屋の中は達成感で満足そうな人たちでいっぱいであった。ここでおよそ山にはあわない金髪の兄ちゃんに幕営料金500円を支払、900円のラーメンを頼んだ。待つこと5分。きたきた!双六岳のラーメンほどではないが、十分おいしいっす。ラーメンを食べ始めると外から雨が降ってきた!との声が。慌ててザックを回収にいく。いやはやラッキーであった。
大雨のなか、登ることほどつらいことはない。ラーメンを食べしばし小屋でマッタリしたあと、テント場へ移動する。10張りほどすでにはってあった。私のとなりには「若商」と書いた大きなテントがあった。風が強いのでしっかりとテントを張り、中に入ってシュラフを出してマッタリする。しかし時間もあるのでカメラを持ってすこし歩く。全く気が付かなかった高山植物がたくさんある。カメラに収め、テントに戻るとまた大雨。うとうとしていると前の若商のテントからおい○○!飯はまだか〜と声が。どうも先生のようだ。生徒がまだですぅーと答えている。東北のほうだろうかかなりなまっている。ありゃ、もうそんな時間か。じゃこっちも飯にするか。きょうの食材は以前に購入してそのままになっているものの整理なので目新しいものはない。家計も節約である。さすがに飽きてきた。新メニュー考案せねば(笑)6時頃になると雨がやんだので水を汲みに雪渓まで下りる。下からはまだ上がっている客がいた。テントに戻るとまた雨(涙)ラジオをつけるとリクエスト形式のナツメロ。中島みゆきの時代がかかっていた。天気予報ではどうも回復の兆しは無いようだ。明日の予定を考えるべく地図とにらめっこしながら9時過ぎに寝た。
7月21日(月) 夜1時激しい雨で目覚める。寝る。3時。また激しい雨。また寝る。朝5時。また雨。起きた。ヘッドラップの明かりをつけた。浸水してた(涙)シュラフカバーが濡れている。ありゃー。こりゃあかんわ。テントもどこも濡れまくり。空気穴から外を見ると周りは起きて動き出している様子。若商の先生は「お湯できたかあ〜」と何度も聞いている。どうやら先生の分の食事も生徒が作るようである。とりあえず私もラーメンをかきこみ(これも飽きたなあ〜)今日の行程を考える。 目の前の若商は蓮華温泉に下りるようだ。大雪渓を戻るのアホらしいし、かといって本来の予定である鑓温泉に幕営しても雨の中露天風呂はいっても何も面白くない。栂池か、蓮華温泉に下りることにして、様子を見る。雨は止まない。はあ〜こりゃもう諦めるしかないな。意を決して外にでてテントをたたむ。パッキングを済ませてトイレに移動し、ふんばる。雨は依然として止まない。諦めて一歩を踏み出す。
うっ!重い・・・下半身が異様に重い。一歩一歩歩くがつらい。白馬小屋でさっそく休憩。視界はまったくない。雨雨雨である。ここで引き返すのも悔しいので白馬岳までこれまた牛歩のごとく進む。頂上はやはり風と雨。あーあ、とおもっていたら、おばさんが「あー!」と歓声をあげる。ん?振り返ると雪倉や朝日のほうがガスがさーと晴れて見えるではないか。こりゃ山の神様からのご褒美かな?すこし気分がよくなる。 さあ、三国境まで下りるかとザックを背負うとカップルから声をかけれらた。「あの〜栂池ってこっちですよね〜」と白馬山荘のほうを指していう。そりゃあんたが歩いてきた方角やろ・・・と思いつつ、いつもは冷たい僕も山の神様からご褒美をもらったことで仏になり、地図で丁寧に教えてあげた。この霧では無理もないけど、これからはきちんと地図はもってきましょうね〜。と心の中で指導(爆)
時々神様のいたづらでガスが晴れ、景色が見える。そのわずかな展望をエサに「またおいでや〜」というてるようだ。三国境から小蓮華山へは山腹をまくように登る。雨は依然としてやまない。山頂に到着したときはかなりの風雨。3分ほど休む。遅れて中高年4人ほどのグループが山頂に到着。リーダーの男性がおもしろい。○○分に到着!予定より7分早いぞ!とみんなに伝えてる。7分って・・・細かいなあ〜。んでもって白馬大池までは30分だから我々の足なら20分でいける、さあ行こう!と言って出発していった。オイオイ、どう考えても1時間はかかるぞ。大池までは・・・。まあ、ほっとこ。40分後、稜線でぐったりしてるこのグループと遭遇した(笑)焦ってはいけません(笑) 雨は左側から吹き付けるとのでメガネの左側だけが曇る。タオルで拭きながら進む。雷鳥坂の下りでまたガスが晴れた。雪倉岳や大池が見えた。すこし景色を楽しんだあと、一気に下る。大池の小屋は完全な霧につつまれていた。ザックを置き、小屋の中に入る。小屋は狭い。食堂のメニューを見るが食い物系がほとんどない。あるのは山菜うどんとカップラーメン、あとはホットレモンなどの飲み物だけだ。こりゃ−ここに泊まっても料理は手抜きでたいしたことないなと想像してしまう。300円のカップラーメンを頼み食べる。いくら空腹でもやはりカップラーメンはカップラーメンでしかなかった。外には今日は混雑が予想されます。畳1畳で2人と看板がでていた。これを見て蓮華温泉の小屋に泊まろうかなという案が消えた。早く栂池に下りて風呂はいろっと〜♪
しかしここからがつらいのである。白馬大池から乗鞍岳まではでっかい石の上を歩かなくてはならない。足が疲れていると足がなかなかあがらない。しかも岩は濡れている。歩きづらい。振り返ると大池や蓮華の稜線がはっきり見える。これもご褒美なんだろうか。ふーふーいいながら乗鞍岳に到着。しばしまったりしたあと、5月の景色を思い出しながら下る。雪田上部でアイゼンをつけてサクサク下りる。トラロープが張ってあり、そこに登山客がつかまって並んでいた。彼らを追い抜いて雪渓下でアイゼンを外した。しかしその下の登山道にも雪がついており、しかも一列しか通るスペースがないため、私もトラロープにつかまりながら下った。2回ほどこけた。白馬乗鞍岳同様の岩の上を歩くと、木道に出る。ありゃーなんだか別天地に下りたみたい。振り返ると白馬乗鞍の斜面とトラロープにつかまって降りる人がはっきりと見える。芥川のカンダダを連想してしまった。 木道歩きは快適だ。雨もあがったようだ。いまから登ってくる登山者はラッキーなんだろうか。なにやら複雑な気持ち。ここから栂池までは1時間。さあ、もうすこしの頑張り。・・・しかしここからが地獄だった。肩の痛さもほぼ限界に達している上にドロだらけのじぐざく道はかなり堪える。なんども休みながら歩く。前を歩く中年夫婦をペースメーカーに歩く。ちょうど1時間近く歩くと道が水平になってきた。ん!ちかい!栂池山荘との分岐に出た。あー終わった〜とおもったらアスファルトの歩道だった。(涙)気合を入れてゴンドラまで歩く。てたりこみたい気分であったが、一刻もはやく下りたかったので切符売り場に。運良くちょうど出発するところだった。ゴンドラは満員。乗り込んではあ〜安心と思ったら乗り継ぎがあった(涙)乗り継ぎまでの道は3分。しかしこの道が今回一番しんどかった。ゴンドラにどっかり腰をおろし、ふうと息をつく。ゴンドラがつく頃には元気になる。さあどうやって帰ろうか。下に下りるとちょうど、先に下りた登山客たちがタクシーに乗り込むところだった。タクシーのおやじに声をかけ、八方まで行きたいが、と伝えると「八方か〜。合い乗り客を待つしかねえなあ」とぶっきらぼうにいわれた。5分ほど、待ったみたが上から登山客が降りてくる様子はない。一人の登山客なんてタクシーからすれば関心もないようだ。諦めてバス乗り場に歩いて行く。バスで白馬まで行って、またバスで八方まで行こうと思い、バス亭で時刻表を見ると、あれ?八方通る?案内員に聞いてみるとたしかに八方を経由するとのこと。ラッキー!500円で戻れる。タクシーだったら2800円。ツイてるな〜。ちょうど14:45発のバスが来た。 駐車場に着いて靴を脱ぐ。足は濡れて真っ白。ナウシカ嬢に下山を連絡する。くたくたなので、どこかに泊まることにした。さっそく「ぶたのしっぽ」に電話したら今日は休業とのこと。ありゃー残念。では、つぎに観光協会に電話。予算と場所を伝えると旅館を紹介される。その名も「山屋旅館」(笑)登山客と伝えた覚えはなかったのだが・・・。旅館は観光協会のすぐ近くであった。綺麗になってから旅館に行きたかったので駐車場の横にある第一の郷の風呂に入る。登山客が4人ほどいた。ぬるぬるとした単純アルカリの温泉。ふぅう〜生き返った。(^^)綺麗になったあと、休憩所でまったり。
どうやら客は私一人のようだ。6時まで部屋でまったり。旅館の横を流れる側溝の水の流れの音が心地よい。うとうとしてしまう。さあ、飯だ。炊飯器がでーんと置いてあった(爆)大盛2杯食べた 。部屋に戻り、TVをつけるとBSで「ビッグウェンズディ」をやっていた。サーフィンの映画である。 海の日ゆえの放送なんだろうけど、なんだか波のしぶきが雨に見えてしまい、「・・・」。神様はほんまにいたづらがお好きなようで・・・。おもわず最後までみてしまった。(笑) 7月22日(火) 5:30頃目が覚める。は!外が明るい!窓を開けると「晴れてるやん・・・」。白馬三山がはっきり見える。せっかくなんで観光して帰ろうと思い、朝風呂に入りながら案を練る。朝食をとったあと、再び外を見ると、ありゃ、山は雲の中に。その後、どんどん雲が湧いてきて山は完全にかくれてしまった。下界は晴れ。涼しいので窓を開けて走る。
田園で何枚か写真を撮ったあと、大町の山岳博物館による。9時になったばかりだったので本日の入館第一号であった。博物館は3F建て。ゆっくり楽しませてもらった。3Fの展望室からは大町を望み、北アルプスの山が見えるが、今日は雲の中。正面には蓮華岳や北葛岳が見えるはずだがこれも雲の中。子供が大きくなったらまた連れてきたいと思った。
その後、有明神社に寄るが、お目当てのそば屋は本日休業(涙)ほとんどの飲食店は本日休業であった。山麓線をのんびり走ってアートヒルズに寄ったあと、豊科IC近くのRホストにはいる。カレーを食べながら今回の山旅を振り返った。高速道路は空いており、1時に豊科ICに入り、5:30に自宅についた。 |