白馬山スキー山行 99/04/29


【日時】1999年4月29日〜5月2日

【山行のメニュー】
 

行程
朝ごはん
昼ごはん 夕ごはん
栂池-天狗原-白馬乗鞍
岳-白馬大池(C1)
パンとおにぎり
お茶
フレンドベーカリ
ビスコ1/2
カレー雑炊
サラミ入り
白馬大池周辺うろうろ
(C2)
紅茶のみ ベビスタラーメン
フレンドベーカリ
マーボ雑炊
春雨サラミ入り
白馬大池-天狗の庭-蓮
華温泉(C3)
ラーメン1.5P カロリーメイト
ビスコ1/2
クリームシチュー雑炊
サラミ入り
蓮華温泉-木地屋-栂池
(goal!)
カレーうどん1.5P こんにゃくゼリー
カロリーメイト
フレンドベーカリ
とんかつ定食大
カツカレー大
松本たくまにて
<その他持参した食料>
紅茶・砂糖・グリーンティ・練乳・レモン汁・日本茶・お茶漬けの素・予備食(ラーメン、α米)・ニンニクチューブ1本

カレー雑炊 作り方 評価
沸騰した湯にα米1人前を入れ芯が取れたら市販のカレールーを1/2とサラミ一本を輪切りにして入れ煮込む。

サラミがやわらかくなったら出来上がり。さらにニンニクチューブからニンニクを注ぎ込む。
 

単独行で開発したメニューをN村氏にも食べてもらったが好評であった。α米は登山店で一人分として販売されている分量の1/2で十分であることが分かった。
マーボ雑炊 作り方 評価
沸騰した湯にα米1人前を入れ芯が取れたらN谷園のマーボ春雨の具を入れる。その後サラミの輪切りを入れ春雨を入れて一煮立ちさせて出来上がり。 今回はじめて春雨を使用してみたが
春雨とごはんの両方を味わうことができ満足度の高い一品となった。辛めの味付け&分量が多いので長時間行動した後の食事に最適。
クリームシチュー雑炊 作り方 評価
沸騰した湯にα米1人前を入れ芯が取れたら市販のクリームシチューのルーまたは粉を1/2とサラミ一本を輪切りにして入れ煮込む。
サラミがやわらかくなったら出来上がり。

【注意】
写真は尾瀬山行のものを転用しているのでチーズとアスパラガスが入ってます。
 

N村氏の昼ご飯の残りのパンと一緒に食べたせいか、めちゃうまだった。夕日に染まる朝日岳を見ながら食べたからかもしれない。パンがあればα米は要らない
おまけ(練乳かきごおり) 作り方 評価
雪を40センチ程掘り下げ、見た目がきれいで、比較的しまった雪を採取する。コッヘルに入れて上から練乳をたっぷりふり掛ける。それでは、食べましょう〜。ちなみにレモンの汁をしぼってもおいしいよ。 うまい、うまい、うまい、うまい、うまい、うまい、、うまい、うまい、うまい、うまい、うまい、うまい、うまい、うまい、うまい、うまい、うまい、うまい、うまい、うまい、うまい、うまい、うまい、うまい、うまい、うまい、うまい、うまい、うまい、めちゃうまー
おまけ2(たくまのトンカツ大) おまけ2(たくまのカツカレー大) 評価
とにかくすごい。一度行くべし。
駐車場は店の横にある。



【山行日記】
 
<4/28>
28日夜に岳友N村氏の社宅に迎えに行く。なぜか奴のスキーやザックが駐車場に置いたままになっており、横に怪しげなおっちゃんがいる。「なんやこのおっちゃん?」と思いつつ、N村氏のスキーをキャリアに取り付けようとするとおっちゃんはこちらを向いて「N村君はもうすぐ来ると思います。」と言うのだ。なんや、おなじ社宅のおっちゃんかと思い「はあ、そうですか」とそっけない返事をした。
ところが、数分後N村が社宅の裏口からバツが悪そうな顔をして出てきた。「嫁の両親が突然来ちまった、やべ〜よ」どうやら嫁と子供を引き取りに早々と社宅に登場したらしいのである。そう、さっきのおっちゃんとは嫁さんのお父様だったのだ。結局N村氏の義父、義母、嫁、子に「だんな様をお借り致します。」と丁重に?ご挨拶をし、名古屋を脱出した。そのまま春日井ICに逃げ込み栂池まで夜の高速を激走した。

<4/29>
栂池のイブの前の駐車場に車を停める。まだ車はほとんどない。天気はよくなく、明るくなってきてからも雨が降り続いている。おいおい、堪忍してくれ〜と思わず祈る。8時を過ぎたあたりからどうやら天気が回復してきたのでゴンドラに乗りスキー場上部へ上がる。さらに250円?を出してリフトを一本登りゲレンデを横断していよいよシール歩行を開始する。ピカピカの山装備で、ゲレンデスキーの若者3人組がいるが、どうも全員初心者のようで苦労している。成城大ヒュッテまでは約40分で到着。ここでちょいと一休み。天狗原の登りは私はジグザグ登行、N村氏は直登する。このころから頭上を頻繁にヘリが飛び、金持ち達を天狗原に運搬している。やれやれ。
 
快晴の下、出発〜 苦しい天狗原の登り 最後の難関白馬乗鞍岳

天狗原の斜面を登りきると今日のメイン白馬乗鞍岳のキツい登りが待っている。斜面はガチガチにクラストしており、スキーのみではとても登れない。N村氏はクトーを使用し、クトーを忘れた私はスキーのトップにカラビナをつけ、そこに細引を結びザックの腰ベルトにつけてキックステップで登行する。アイゼンを持ってこないことを後悔しながら緊張しながら白馬乗鞍の鞍部に着く。もうバテバテ。白馬乗鞍頂上につく頃にはガスと強風で視界不良となり、コンパスで位置を確かめながら進む。小屋はすっかり雪に埋まっていた。
 
白馬大池で幕営 ガスが出てくる テント内のN村氏
周りは広大な雪原

<4/30>
午前12時頃N村がショウベンに行きたいらしく、テントの入り口をあける音で目が覚めた。ショウベンから帰ってきたN村の顔をみるとなんだか異様にむくんでいる。本人いわく雪盲になったらしく目が強烈に痛み一睡も出来ないという。なんてこった。本日は白馬岳まで縦走する予定であったが中止、停滞とする。天気は雲ひとつない快晴で、テントの中は猛烈に暑くなる。N村氏を寝かせるために私はテントを出て小蓮華岳の稜線を歩き、稜線から白馬大池目指してシュプールを刻み、本日のうっぷんを晴らす。まあ、停滞はきっと神のおぼし召しなのだ。

<5/1>
一日中寝ていたこともありN村氏も随分と回復。よかった、よかった。しかし予定していた白馬&雪倉はN村氏の体調不良のため断念することにした。昨日私が滑った小蓮華岳の稜線から2人で再度滑降後、天狗の庭経由で蓮華温泉を目指すこととする。
 
山々の夕暮れ 大斜面よ、さらば! 天狗の庭を大滑降
この尾根を滑りました 仙気の湯は最高だ 蓮華温泉で幕営

N村氏には「蓮華温泉までは下りやし楽勝、楽勝やで」と説明していたのだが、天狗の庭からの急斜面やパックリ口を開けているクレバスを見て二人とも呆然。N村氏曰く「聞いていないんですけど・・・。」出だしは恐る恐るビクビク滑っていたが最後は果敢に斜面を攻めて山スキーの醍醐味を存分に味わう。尾根を滑りすぎて蓮華温泉まで少々登りかえすはめに。蓮華温泉にはずいぶん登山客が来ている。今日は豪快な仙気の湯に浸かり、ビールで乾杯。いやはや蓮華温泉は天国だ。山々の眺めも最高だ。仙気の湯ではおっちゃんしか来なかったが、(残念・・・)、以前ここにきたとき、アメリカ人の男と日本人の女の子がすっぽんぽんで入って来て「あんなに堂々とされると、見たいものも見れなかった〜」と悔しがるおっちゃんの話を聞いてさらにこの温泉が好き?になった。
 
夕暮れの山はいつも美しい おいしそうな山 妄想シュプールを刻み付けるのだ!

<5/2>
今日は木地屋に下る日である。蓮華温泉で木地屋までタクシーで迎えに来てもらうように依頼し重い体をひきづって出発する。ヤッホー平までは谷を滑ってショートカットをするが、ほんまにショートカットになってるのか疑問であった。しばらく林道をあるいた後に右側に今日,最後の難関の峠が見えてくる。スキーを背負い、最後の力を振り絞って進む。峠はひろーい尾根になっており、すでに先行者が何人かいた。しばしク休息したあと、木地屋をめざして沢へ滑り込む。沢を滑り終えると平地にでるが、実は小さな登りかえしが多く予想以上に遠い。すきーのストックで漕ぎまくる。4時間半かかってようやく木地屋到着。はぁー、バテバテだー。道路を
少し歩くとタクシーが迎えに来てくれた。単独行の兄ちゃんを乗せて(ワリカン!)栂池に向かう。タクシー代は約9000円であった。
 
お世話になった蓮華温泉を後にする 沢山のお客でいっぱいの蓮華温泉 最後の大滑降を前に
後立山は下界から見ても真っ白 カツカレー大を平らげて御満悦のN村氏

栂池から松本へ向かうが安曇野へ向かう車で道は大渋滞。ようやく3時頃松本に到着し、お約束の店”たくま”へ行き私は「穂高」N村氏は「カツカレー大」を食べ大満足のうちにこの山行を終えることが出来た。



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