山男の単独行メニュー
すこしでも山登りをした人なら 加藤文太郎のことはご存知かと思う。小説では新田次郎が「孤高の人」として世に発表しており、いまでも岳人を魅了して止まない。文太郎は甘納豆や揚げドーナツを食べながら歩いたそうだが、山男にはとても真似できなかったので(実は一回挑戦して大失敗)、腹ペコ山男は4年かかって自分に最適の単独行メニューをつくりだしたのだ!とりあえず参考程度でお願いします。


立山から上高地まで単独行

【山行記録】  こちら
会社生活にも慣れてきたため、ここは夏休みをフル活用して6泊7日の単独縦走を行った。一日の行程は短いのであまり自慢にはならないのだが、この山行ではじめて山男オリジナルの単独行メニューを試したのである。
行程
朝メシ
昼メシ
晩メシ
室堂-五色ヶ原(C1)
持参した菓子パン
チョコパイ+カロリーメイト

サラミ1/3とニンニク入りの カレースープ(アルファ米を一緒に入れて煮込む)
五色ヶ原-スゴ乗越(C2)

ラーメン1/2

チキンラーメン+オレオ

サラミ1/3とニンニク入りの クリームシチュー(アルファ米を一緒に入れて煮込む)
スゴ乗越-薬師峠(C3)

カレーうどん1/2

フレンドベーカリ+小魚ナッツ

サラミ1/3とニンニク入りの マーボー豆腐汁(アルファ米を一緒に入れて煮込む)
薬師峠-五郎平(C4)

ラーメン1/2

カロリーーメイト+チョコパイ+みかんの缶詰(小屋補給)

カレールーとニンニク入りの マカロニスープ(アルファ米の代わりにマカロニを煮こむ)
五郎平-双六岳(C5)

ガーリック雑炊1/2

ベビスタラーメン+マグダビビスケット+牛丼(小屋補給)

クリームシチュールーとニンニク入りの マカロニスープ アルファ米の代わりにマカロニを煮こむ)
双六岳-槍ヶ岳(C6)

カレーうどん1/2

カロリーメイト+牛丼(小屋補給)

フリーズドライのピラフ
槍ヶ岳-上高地(goal!)

ガーリック雑炊1/2

フレンドベーカリ+ベビスタラーメン
松本の 「たくま」で死ぬほどトンカツ食べたぁ〜。

このほかデザートと称して麦茶、紅茶と練乳、ココアを持参し、夕食後や幕営後に必ず飲むように心がけた。なお、カレーやクリームシチューは市販の
ルーのみのタイプを半分に分けて使用した。


メニューに対する自己評価
朝ごはんについて
自分に最適な分量は市販のラーメン(89円ぐらいで売っているシリーズ)を 半分に割ったものがよいのがおおよそ分かったため、今回はすべて 1/2にしてみた。朝はあさごはんのところでも述べたが約1時間で出発する癖が染み付いているためにこれで充分であった。以後もこのパターンを継承して行きたい。

昼ごはんについて
今回もいままでどおり「行動食」と称して糖分を中心にお菓子類を持参したが、実は4日目の黒部五郎岳の登りで ビタミン不足と思われる鼻血 をだしてしまった。そこで現地でみかんの缶詰を購入するに至った。ビタミンの摂取をいかにするかが課題。ハイシーやレモン味のあめも後半になるとさすがに飽きてしまう。○ッカのレモン汁(小ビン)やプラスチック容器に入ったレモン汁が今まで使用した中では一番よかった。

夕ごはんについて
まず軽量化を考えて米はすべてアルファ米にすることとし、さらに過去の経験によりアルファ米を炊くのではなく、雑炊のように スープの中に混ぜて食べることにした。これなら米の量も減らすことが可能でかつアルファ米独特にくさみが取れる。また肉は保存を考えてサラミを採用し、これをスライスしてスープに加えた。さらに にんにくチューブを1本用意し、夕食のたびにスープに加えて 食欲増進と身体を温めることに努めた。

総合評価
今回の行程で使用した燃料はガスカートリッジ(標準サイズ)1個であった。実は3個ほど持参したのだがスープ類を中心にメニューを組んだ為予想以上に 燃料節約をすることが出来た。今後の参考としたい。(ただし夏場のみ)メニューについては完璧と言いたいところだが、ビタミン不足になったり、空腹と社会人である(金がある)というもっともらしい理由を自分に言い聞かせて 小屋で牛丼を食ってしまったのでまだまだ検討の余地ありと考えている。ただし空腹のほうが下山したときの喜びはでかい。


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