山男の失敗作
〜主に単独行の場合〜

大学2回生の頃から少しずつ単独行をするようになってきた。一人で山行をするときもっとも悩んだのは、そう、このホームページのテーマでもある食料であり、失敗作もすべて単独行の時に生まれている。 二人以上ででかける際に実験をすると相手に申し訳なので人体実験の被害者が自分だけに収まるようにしている。

まずさランキングワースト3
まずさNO.1 【作り方】
レトルトのクリームシチュー1パックをお湯で温め、それにお湯を加え魚肉ソーセージを入れ、最後にマカロニを大量に入れて柔らかくなるまで煮る。社会人になったにもかかわらず、金が無かった時期でもあり、食材調達の時間も無かったので、とりあえず冷蔵庫にあったものを持ち出し作成したメニュー。

【評価】
まずいです。絶対に止めた方がいい。
社会人時代、鈴鹿山脈伊勢谷で食した一品。お米がなかったのでマカロニで代用したが、なによりも レトルトに
お湯を加えたのは失敗。大失敗。通常の固形タイプや粉末タイプと同じように考えてはいけないのだ。まあ、普通レトルトを増量させようなどとセコイことを考える奴はいないとおもうけど。とにかく

レトルト製品は絶対に薄めては行けません
(ていうか当たり前)

おまけにマカロニも量が多いと予想以上に柔らかくなるまでに時間がかかる。待った割にまずい。しかも魚肉ソーセージは煮込んでもまったく味がつかない。かまぼこと同様。いや、それ以下かも。魚肉は焼くかそのまま食べるのがやはり良いと身をもって体験。(ていうかアホすぎ?)
クリームシチューマカロニあえ
(With 魚肉ソーセージ)
まずさNO.2 【作り方】
レトルトのカレー1パックをお湯で温め、その後別のコッヘルで炊いたアルファ米の上にかけて食べる。


【評価】
まずい。(汗)iいや、作り方がまずかったのだろうか?
学生時代に鈴鹿山脈鳩峰峠で食した一品。カレーライスよりもアルファ米のすっぱい臭いと食感の無さに閉口。アルファ米を通常の米と考えて1.5合炊いた(戻した)がこれがそもそものミスのようだ。アルファ米もすこし古かったらしい。(実は部室で余っていたものを借用) やはりふっくらお米の食感をもとめるには無理があるのかな。レトルト製品も暖めた分量しか、食べることが出来ない(あたりまえ)し、量も少ない。

後日新品のアルファ米で試してみたが、やっぱりおいしくは無かった。
レトルト製品2連敗。

アルファー米のカレーライス
まずさNO.3
【作り方】

アルファー米が古かったのではないかとの指摘を受けたので、新品のものをIBSで購入し、山で試してみたが、どうしてもこれがおいしいとは思えないのである。そこで、魚肉ソーセージの名誉挽回とばかりに、シーチキンと組み合わせてマヨネーズをぶっかけて食べてみた。サラダ巻きとかで食べるやん!と期待は膨らんだが結果は・・・

【評価】
ご想像どおりです。魚肉ソーセージも二連敗。
マヨラーなら大丈夫かもしれない。
マヨネーズ丼
(シーチキン&魚肉ソーセージ)

で、腹ペコ山男の到達した結論は  

数々の失敗を乗り越え単独行のメニューを作る時のポイント は以下の3点であることに到達した。

レトルトパックは使用しない、持っていかない。

お米は単独行では炊かない、アルファ米も単体では食べない。

魚肉ソーセージは”煮こみの具”としては使用しない
 

レトルトパック
お米
魚肉ソーセージ

レトルトパックは基本的に
家庭で温めて食べる ことが出来るというのが売りの商品である。よって水を加えて200gが300gに増えて味もそのままということは決してない。(笑)お湯を加えても前述の通りまずくなるだけである。荷物を軽くするという条件にもそぐわない。山では調理することで増えるものを考えよう。


一人分のお米をコッヘルで炊くのは
意外と難しい と山男は考える。量が少ないと満足度も低いし、かといって分量を増やすと一人では食べきれなくなってしまう。アルファ米もごはんとして炊くとお米と同様の満足度はいまひとつ味わえないのでスープにいれて雑炊形式で食べるのがよいとか考える。

安くて量も沢山あるので肉代わりに料理に使えるかと思ったが、
不向き。また汁を大量に吸うわりにはダシが取れないのでスープ類にも不向き。マヨネーズでも塗ってそのまま食べるのがよい。あとは気休めに焼く程度かな。シチューの中に入れても絶対においしくならない。(冷静に考えると当たり前なのだが・・・)
 
この法則を応用して1996年8月に立山室堂から槍ヶ岳経由上高地までの6泊7日の単独山行を実施した。その時のメニューは 単独行のメニュー に掲載することとする。見てチョ。
 



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